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脂質ナノ粒子(LNP)

脂質ナノ粒子(LNPs)は、化学的に合成された多成分脂質製剤(~100nmの粒形)で、標的組織に送達するためにsiRNAを封入したものです。私たちの体内にはヌクレアーゼという核酸を分解する酵素が偏在しています。LNPに封入されたsiRNAは、ヌクレアーゼから守られ、分解されず目的地に到達することができます。Alnylam(アルナイラム)が用いるLNPは、肝細胞の表面に発現する低比重リポタンパク質受容体(LDL受容体)の内因性リガンドのアポリポタンパクE(apoE)に親和性があるため、肝臓に対して優先的に到達されます。

LNP技術を利用したRNAi治療薬は、静脈内投与されます。

ドラッグデリバリーにLNPを用いる当社の先駆的な研究が、SARS-CoV-2 によって引き起こされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン開発において、他のバイオ医薬品企業によって利用されていることを大変誇りに思っています。

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コンジュゲート

コンジュゲートとは、完全に修飾されたsiRNAが体内の特定の細胞や組織に到達するのを助けるために、標的リガンドと結合した単一化学物質と定義されています。コンジュゲートは "鍵と鍵穴” のシステムであり、鍵がsiRNAに結合したリガンド、鍵穴が標的細胞上の受容体の役割を果たします。

私たちは、標的である肝臓や中枢神経系への送達を可能にするために、2つのコンジュゲートアプローチ(GalNAcコンジュゲートと中枢神経を標的したsiRNAコンジュゲート)を活用しています

GalNAcコンジュゲート ― GalNAc(N-アセチルガラクトサミン)は、肝細胞に多く発現するアシアロ糖タンパク質受容体(ASGP受容体)を認識して結合する糖分子です。複数のGalNAcユニットが結合して多価リガンドになると、受容体への結合親和性は指数関数的に増加します。当社のGalNAcコンジュゲートsiRNAは、3つのGalNAc分子がクラスター化されて1つのsiRNA分子に結合するように設定されています。この設定により、ASGPRとGalNAcリガンド間の高い親和性 (強度) が保証され、肝臓へのsiRNA送達効率の最適化が促進されます。

GalNAcコンジュゲート技術を利用したRNAi治療薬は、皮下投与されます

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C16コンジュゲート – 2'-O-ヘキサデシル(C16)は、siRNAに結合した短鎖脂質で、中枢神経系(CNS)、肺、目の細胞を含む様々な細胞に取り込まれるように、細胞膜または膜タンパク質と相互作用する脂溶性を有しています

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*Licensed to Novartis